吉川晃司 CDレビュー HEROIC Rendezvous

吉川晃司CDレビュー

 

こんにちは、康文です。今回は吉川晃司さんの12枚目のスタジオアルバム、HEROIC

Rendezvous(ヒロイック・ランデブー)をレビューしていきます。

 

リリースは1998年5月27日

オリコン10位

HEROIC Rendezvous収録のシングル

・エロス  チャート最高位14位。テレビ朝日系「ビートたけしのTVタックル」のエンディングテーマに使用される。売り上げ枚数8万枚。

・RUNAWAY  チャート16位。

・KEY~胸のドアを暴け~  チャート16位。

 

収録曲

1.LEVEL WELL

2.HEROIC Rendezvous

3.WALK

4.SOLITUDE

5.KEY∼胸のドアを暴け∼

6.双子座

7.Black Corvette’98

8.ASHES TO ASHES

9.RUNAWAY

10.エロス

11.星の降る夜に(Altemate Version)

このアルバムを初めて聴いたのは、真夏の夜に部屋の窓を開けて空気の匂いと吉川さんの声が入り混じった独特な雰囲気の中で、アルバムのジャケットをじっくりと見ながら1曲目から聴いた覚えがあります。前回のアルバム、BEAT∞SPEEDとは違ったアプローチで制作したんだなぁと勝手に想像して面白いアルバムだと僕は感じました。
それでは1曲ずつレビューしていきます。
1曲目 LEVEL WELL 冷たい感覚のSEから刻みかけるギターで始まるロックナンバー。ミックスダウンの処理からなのか前回のアルバム、BEAT∞SPEEDとはまた違った音質です。リマスター版だと音質の違いがわかるかと思います。ギターソロの前のガットギターや、ギターソロの音色が凄く良いです。クレジットを見る限り吉川さんがギターを弾いていると思われます。
2曲目 HEROIC Rendezvous 地味ですがベースの後藤次利さんが効いている曲だと思います。あとホッピー神山さんのキーボードも非常に効果的に入ってきて、豪華なメンバーの構成に成り立った曲です。吉川さんが作曲・編曲(作詞は松井五郎さん)を担当していますが、どんどんソングライターとして腕を上げているのではないでしょうか。
3曲目 WALK ドラムンベースを主体とした曲で、上手く吉川さんのボーカルがマッチしていて完成度の高い曲です。
4曲目 SOLITUDE イントロはゆったりしていて心地よいギターのミイディアムナンバー。Bメロから歪んだギターがさく裂のするのですが、なぜかうるさく聴こえないのがアーティストとしての熟練の技でしょうか。要所をしっかりおさえていながら吉川さんのボーカルが前に出ているのが流石と言えます。
5曲目 KEY~胸のドアを暴け~ この曲をライヴで聴いた時、そてまでとは違うフェーズで移行する曲の世界観があって不思議な気分になった記憶があります。吉川さんのボーカルに力強さがありポジティブにさせてくれる曲だと思います。
6曲目 双子座 サウンドプログラミングの音色に特徴があり、なかなか他では聴けない音質に誘われてゆったりとした心地になるミディアムバラード。
7曲目 Black Corevette’98 はじめて聴いた時は印象的な感じはなかったのですが、ライヴ映像を観たり実際ライヴで聴いてるうちにじわじわと曲の良さが実感できました。音源もそうですが、機会があればぜひライヴ会場で聴いてみてください。絶対ハマります。
8曲目 ASHES TO ASHES デビッド・ボウイのカバー。ボウイとは違うボウイの魅力を継承しつつ、吉川晃司のカラーをしっかり出した吉川さんには珍しいカバー曲で、完成度が高くデジタルプログラミングの音色も素晴らしいです。
9曲目 RUNAWAY ソリッドでノリの良さとビートの効いたリズムとメロディが心地良いシングル曲。サビが覚えやすくギターのリフが絡み合って曲の厚みをもたらして、さらにジャングルビートを詰め込みアレンジに工夫を凝らしています。
10曲目 エロス こちらもシングル曲で、これぞ王道というポップ・ロックチューン。リズム・メロディー・歌が非常に身体に馴染み覚えやすい曲調で何度聴いても飽きない名曲だと思います。
11曲目 星降る夜に(Altemate Version) アルティメットバージョンとは完全版という意味だと思います。アルバム最後はしっとりと締めるバラード曲。HEROIC Rendezvousに通して言えますが、シンセサイザー、デジタルプログラミングSEに関してはかなり音質を突き詰めて曲の構成を考えてつくられているいるなぁと思います。それでいてあまりデジタル一辺倒なカチカチの音質になっていないところが吉川さんの才能とセンスだと思います。
前回のアルバムと比較して、より発展的でデジタルプログラミングを駆使し、吉川晃司独自のロックサウンドを追求しているところに惹かれました。それでいて結構聴きやすいアルバムだと僕は思います。
読んでいただいてありがとうございました。 Yaptacticsblog  やっぷたくてぃくすぶろぐ
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