こんにちは、康文です。今回は吉川晃司さんの17枚目のスタジオアルバムをレビューしていきます。
全作曲 吉川晃司 全編曲 吉川晃司&菅原弘明 作詞は3曲 吉川晃司(共作含む)
KIKKAWA KOJI LIVE 2009-2010 25th Anniversary LIVE GOLDEN YEARS TOUR
2009/10/29(土)~2010/02/06(土) 全16公演
収録曲
1.Mr.Body&Soul
2.El Dorado
3.傷だらけのダイヤモンドーAL Ver.-
4.死ねない男
5.Black Trigger
6.ロミオの嘆きーAL Ver.-
7.Checkmate in blue
8.南風honey
9.Velvet
10.SPIDER BOYS
11.Humpty Dumpty

2曲目 El Dorado 聴いているとアルバム制作の進捗が上手くいっているのが曲にあらわれている感じがします。音に充実感があるというか。25周年ということもあり気合の入ったレコーディングだったのではないでしょうか。
3曲目 傷だらけのダイヤモンドーAL Ver.- どこかしらギターのリフがCOMPLEXのあの曲に似ているなぁと思うのですが、それを感じる暇もなくなるほど早いテンポの曲です。
4曲目 死ねない男 このアルバムの中で僕が一番好きな曲。タイトルはドキッとしますが、その歌詞は男の苦悩を深く描写していてリズムとビートに乗って訴えかけてくる様は聴き手に響く曲になっています。歌詞は吉川晃司・松井五郎。
5曲目 Black Trigger ギターのリフがカッコイイ。そしてドラムにSATOKOさんが参加してます。タイトかつジャストなドラムでひじょうに小気味いい。吉川さん曰く「小さいけどいいドラム叩くんだ」と。
6曲目 ロミオの嘆きーAL Ver.- このアルバムのほとんどの曲のドラムを叩いている坂東慧さん(T-SQUAREのメンバー)。ツアーにも帯同してましたし、COMPLEXの2011年の日本一心でも東京ドームでバンドのメンバーでした。吉川さんはテクニックのあるミュージシャンをセレクトするのが上手だと思います。自らの曲にマッチしているのがやはり凄いです。
7曲目 Checkmate in blue ロカビリー調で小気味よいリズムが聴き手をくすぐるような曲です。吉川さんのボーカルにマッチするテンポで松井五郎さんの作詞の歌詞も良くて全体的にポップに仕上がっていて聴きやすいと思います。
8曲目 南風 honey 色っぽい吉川さんのボーカルと松井五郎さんの作詞の情景がイメージして、一人妄想状態になりきれるラブソングが最高にロマンティックでクールな曲です。
9曲目 Velvet ゆったりとしたリズムと心地よいギターのバラードです。吉川さんしかできない演出のお洒落で大人の曲調に仕上がっています。このような曲は吉川さんが得意とするといってもいいエロティックな雰囲気を醸し出した、いわば独創的でありアート作品だと思います。
10曲目 SPIDER BOYS 電脳空間を皮肉っぽく、ユーモア仕立てで書き上げたJamさんの作詞による曲です。2009年リリースですからまだネット環境も今ほど普及していなかっただけに先見的な予見であるものだと思います。
11曲目 Humpty Dumpty アルバム最後の曲は不思議な浮遊感のリズムと吉川さんの声質を上手く使い分けながらの歌声が特徴的です。
アルバムのセールスやライブの会場の規模をみると、苦戦した25周年だったと思いますが、この後2011年の東日本大震災復興支援ライブを東京ドームで布袋寅泰さんとCOMPLEXを再結成(夢にも思わなかった)して、これを機に吉川さんが変わっていくことになります。己の道を突き進む吉川さんの姿勢に僕は心を撃たれることになり、もっと好きになりました。
読んでいただいてありがとうございました。 Yaptacticsblog やっぷたくてぃくすぶろぐ