吉川晃司CDレビユー HOD ROD

吉川晃司CDレビュー

 

 

こんにちは、康文です。今回は吉川晃司さんの13枚目のスタジオ・アルバム

HOD RODをレビューしていきます。

 

リリースは1999年8月25日。オリコンチャート20位。

 

HOD ROD 収録のシングル   ・Glow IN The Dark   ・ギラギラ
ツアー KOJI KIKKWA CONCERT TOUR 1999   ”HOD ROD MAN”                             1999年9月1日(水)∼1999年10月29日(金) 全15公演
   収録曲
1.CRY/MARIA-不覚なキス-
2.ギラギラ
3.LOVIN’NOISE
4.宵闇にまかせて-KISS&KISS-
5.HOD ROD
6.FLASH BACK
7.Wired-Boy
8.Glow In The Dark
9.Loving Grooving
10.この雨の終わりに
それでは1曲ずつレビューしていきます。
1曲目 CRY/MARIA-不覚なキス- イントロからバリバリした感触の音圧的表現のプログラミングSEから始まるパワーたっぷりの曲です。曲自体はギターが主体のロックナンバーでシンプルですが、ミックスダウンが際立った録音レベル限界まで上げた音圧・音質で、もともとアーティストにパワーがないと成り立たない、吉川さんのポテンシャルの高さ十分うかがえる作品になったと思います。
2曲目 ギラギラ デジタルプログラミングのリフレインがラギラと叫んでいるようなイントロから始まる、力強く夏に良く合う曲だと思います。
3曲目 LOVIN’NOISE このころの吉川さんは、ギターでゴリゴリ押すような曲にこだわっているのか、1曲∼3曲目までギターが強調された曲だなという趣があるように僕は感じます。ある意味振り切れているというか、その潔さが好きです。

4曲目 宵闇にまかせて 作詞は銀色夏生(ぎんいろ なつを)さんで作曲は大沢誉志幸(おおさわ よしゆき)さん。僕がこのアルバムの中で一番好きな曲です。銀色夏生さんは女性詩人、随筆家、作詞家で彼女の書いた詞のイマジネーションが僕の情感に上手く変換されて、自分なりのシチュエーションを創り出してくれる非常にロマンティックで上質なセンスの作詞の出来だと思います。

コーラスには山下久美子さんが参加しています。すごく効果的に吉川さんのボーカルを引き立てるコーラスで、曲の雰囲気とマッチしていてとても良いです。

大沢誉志幸さんの作曲も、エレキギターをつま弾いて曲を創ったのではないかと思うほどシンプルですが、曲の根幹やムードを完璧な作りで構築して素晴らしい。

5曲目 HOD ROD ハードモードな曲で、強烈なチョッパーベースが炸裂していてラップ調のボイスが出てきてノリが良く、吉川さんといえば個性的なベースラインの曲ってあるなぁ(例えばPHYCHEDELIC HIPとか)と思わせるナンバーです。
6曲目 FLASHBACK リマスター版で聴くと曲の細部まで聴こえて、音の全体の輪郭を意識しながら耳を注視すると楽しく聴けると思います。
7曲目 Wired-Boy ボーカルの声音に工夫を凝らし、ダークボイスから吉川さんの特徴のある高音までふるフルに出した曲です。ギターソロはまるでハードロックバンドのようなアドリブで、吉川さんのバックグラウンドの広さを感じることがこの曲からわかります。
8曲目 Glow In The Dark イントロの心のこもった吉川さんのボイスが印象的なポジティブでポップな曲。シングル曲であり、聴いているほうが気持ちを前に向いていける、そんなパワーをこの曲はもっています。ファンはこういう心を撃たれる曲を望み欲していると思います。素直に音楽を聴き感動したいですから。
9曲目 Loving Grooving デジタルプログラミングとギター・リズムとまくかみ合ったグールヴ感満載の曲で、作詞・作曲・編曲すべて吉川晃司。非常に完成されていて聴いていると心地よくなめらかに耳に入ってくる素晴らしい曲です。
10曲目 この雨の終わりに ピアノの旋律に上手く絡み合う松井五郎さんの作詞は素晴らしいの一言です。バラードとしてこれ以上ない文句のつけようのない曲です。心の琴線に触れて詩の世界に入っていくような意識になり、音楽にどっぷり浸かっている気持ちになる吉川さんのバラードの中でも名曲だと思います。
このアルバム、HOD RODは宵闇にまかせてこの雨の終わりになど隠れた名曲がありなかなか侮れないといいますか、いい曲あるなぁと実感しました。
読んでいただいてありがとうございました。 Yaptacticsblog  やっぷたくてぃくすぶろぐ
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