こんにちは、康文です。今回は吉川晃司さんの15枚目のスタジオ・アルバム
Jellyfish&chipsをレビューしていきます。
リリース 2003年8月21日 オリコンチャート16位
シングル 恋のジェリーフィッシュ 2003年7月9日リリース
全国ツアー2003年8月15日∼10月12日
全19公演
収録曲
1.Atomic Butterfly
2.スティングレイ
3.Mandarin Mermaid
4.Pinky Oyster
5.恋のジェリーフィッシュ(スケルトンMIX)
6.NO! Starfish from MERCURY
7.Octopus Bomb
8.Milky Way
9.青より碧く∼Bluer than Blue~
10.STARDUST KISS
僕はこのアルバムをリリース当時よく聴いていたので思い入れのある作品です。アルバムの作曲はすべて吉川晃司さん(菅原弘明との共作もあり)です。それでは1曲ずつレビューしていきます。
1曲目 Atomic Butterfly オープニングのSE(サウンドエフェクト)がひじょうに凝った音質とそして処理も抜群に良く、そこからギターのリフへ移行してゆくのですが、切々と歌う吉川さんのボーカルが相まって今までだとアルバムの1曲目は勢いがあって激しく、速いテンポの曲が多かったのですが、こういうミディアムテンポもなかなかいいと思えるそんな曲です。
2曲目 スティングレイ 1曲目のAtomic Butterflyよりワイルドに寄せた感じのある曲です。音の処理なのか、ギターが思ったよりうるさく聴こえないというかそれはミックスダウンによるものと思われますが、ドラムの軽快さも心地良くて気持ちが跳ねるようになりひじょうに良いです。
3曲目 Mandarin Mermaid デビッド・ボウイをオマージュしたと思われる曲です。歌い方がボウイの低い声を意識していて、しっかりとしたリズムとギターメロディに支えられた、どちらかというとボーカルに重点がかかるように創られているというか。それでいて結構聴きやすく、何の違和感もなく嫌味のそれではないし僕は吉川さんの意欲作だと思います。
4曲目 Pinky Oyster すごくカッコイイギターリフで最高のノリを出している曲です。吉川さんはこのようなギターリフの楽曲を前から創りたかったのではないかと思うような、これは傑作品だと思います。ギターソロも音色が凝っていてエンディングまで計算されていながらもワイルドですごく良いです。
5曲目 恋のジェリーフィッシュ(スケルトンMIX) シングル盤のスケルトンMIX。アルバムバージョンということですね。イントロのギターはすごくタイミングや音量に工夫があり、吉川さんのボーカルは少し勢いを抑え気味でクールに歌っているように聴こえるところがかっこよく、この曲を聴きながら自分が吉川さんになりきった気分でイメージするとテンションがすごく上がります。
6曲目 NO! Starfish from MERCURY リマスター版で聴いているせいか、ドラムの音の処理が良い感じで耳に入ってきて心地よいです。アルバムジャケットを見ながら思いを馳せて聴くのもいいと思います。
7曲目 Octopus Bomb 吉川さんがライブでのMCで言っていましたが「タコ爆弾。」すごく曲のメロディを吉川さんの歌がフィットしていて聴きやすく、それでいてしっかりと吉川さんと菅原弘明さんで編曲した完成度の高い楽曲だと思います。
8曲目 Milky Way 作詞は映画監督の三池崇史さんと吉川さんの共作で、ひじょうになめらかに曲が展開していきながら、ギターの音はズシッっときますがメロディラインがPOPで、そのバランスが上手くかみ合っていて良質な曲だと思います。
9曲目 青より碧く~Bluer than Blue~ 僕がアルバムの中で一番好きな曲。イントロのシンセピアノの音色がなんともせつないというか、高尚な音質で曲の世界に引き込まれていく感じが凄く好きです。Jellyfish & Chipsを代表する曲というか、海をコンセプトにしたアルバムという意味でこういったアプローチで表現・創造したというなかで、なかなかの芸術作品だと僕は思います。
10曲目 STARDUST KISS アルバム最後の曲。ゆったりとした曲調で作詞は松井五郎さん。エッジはあるが、優しさも兼ね備えた包み込むような構成でなり立っていて聴いていて落ち着いてきます。
結構ギターが全面に出てきて、ドラムなどの打ち込みが多用されたアルバムになっていますが、ジャケットを見ながら曲を聴いていると深く深く聴きいってしまうそんなアルバムでした。
読んでいただいてありがとうございました。Yaptacticsblog やっぷたくてぃくすぶろぐ
